森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る

名画の中の人物に自ら扮するなど、「自画像的な写真作品」をテーマに、作品を発表している森村泰昌。彼が新作に選んだ名画は、ベラスケス(1599~1660年)の「ラス・メニーナス」でした。
「森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」が、資生堂ギャラリーで開催されています。
<会期:2013年9月28日~12月25日>

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「ラス・メニーナス」自体が、絵の中に画家やキャンバスが登場したり、鏡にその場にいない人物が映っているなど、謎の多い絵です。森村泰昌は、画家・王妃・侍女などの人物にそれぞれ扮して、絵を再現するだけでなく、「ラス・メニーナス」をもとに新たな物語をつくり、全8幕の一人芝居として表現しています。

森村作品の中では、絵画の中と美術館の展示室が交錯し、絵の中の人物が消えて、絵の外の展示室に存在したり、絵そのものが鏡として表現されていたり、魔訶不思議な世界が繰り広げられます。ある幕では、絵の鑑賞者として、また、他の幕では画家として、扮装していない森村泰昌も登場しますので、思いきり、ねじれの世界に入り込むことができます。しまいには、森村作品を鑑賞している自分さえ、絵の中にいても、絵がかかっているはずのプラド美術館の中にいても、不思議ではないような気持ちになるほどです。そして、第8幕、最後の幕は、「そしてだれもいなくなった」・・・。

登場人物の撮影は、森村泰昌が客員教授を務める京都市立芸術大学の特別授業として、公開制作されたそうです。会場入口に、「全8幕の活人画。総勢11人の人物に変身する手品」との口上がありましたが、人物がワープする「手品」のようなファンタジーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

展覧会のホームページはこちらから
資生堂ギャラリー


テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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