いわさきちひろ×佐藤卓=展

ちひろ美術館・東京は、いわさきちひろ(1918~1974)が22年間を過ごした、練馬区下石神井の自宅兼アトリエ跡にあります。1997年から使用されている美術館のシンボルマークは、グラフィックデザイナーである佐藤卓(1955~)が手掛けたもの。練馬区生まれの佐藤は、幼少の頃、武蔵野の雑木林や石神井公園で遊び、その記憶がちひろの描く世界と重なるといいます。

ちひろ没後40年に際し、佐藤がちひろの展覧会をプロデュース。「明治 おいしい牛乳」「ロッテ キシリトールガム」などの商品デザインで知られる佐藤は、どんな“ちひろ”を見せてくれるのでしょうか。
<会期:2014年8月6日(水)~11月3日(月)>

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佐藤卓が選んだちひろの絵―。ひとつは、ちひろの描く線画。ちひろといえば、淡い色調の水彩画を思い浮かべますが、鉛筆や墨、Gペンなどで描かれた線画が並んでいます。それは、ヨーロッパの街並みや安曇野などの風景、野の花やすすき、桜の枝、打ち寄せる波や浜辺の貝など、実にさまざま。「ちひろの絵は、確実なデッサン力の上に成り立っており、一見簡単そうに見える淡い絵も、デッサン力なくしては描けない」という、佐藤の言葉がよく理解できます。描かれた線の豊かな表情も魅力です。

もうひとつは、ちひろの描く子どもたち。ちひろは生涯のテーマとして、子どもを描き続けました。指をくわえておもちゃを見る赤ちゃん、風船とともに舞い上がる少年、黄色い傘をさした後ろ姿の少女。時代を超えて共感を生む、子どもたちの世界が広がっています。

「ちひろ×佐藤卓の実験室」のコーナーでは、ひとつひとつの箱の中に、ちひろの絵と、その絵を見て佐藤がインスパイアされたものが置かれています。愛らしい子どもの絵と丸い石、貝がらと海の絵と砂時計、手に包帯をした横顔の少女の絵とバラのドライフラワー。ちひろの絵から発展した、新たな世界を感じることができます。(このコーナーのみ、撮影可能です。)

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美術館には、この下石神井の自宅にあった、ちひろのアトリエ(1972頃)が再現されています。ちひろの弾いたピアノ、大ぶりの木の机、壁一面の本棚。今にもちひろが顔を出しそうな、そこだけ時間が止まった空間です。

いわさきちひろが、美術館ごと堪能できます。上井草の駅から電柱のサインをたどって、訪ねてみてはいかがでしょうか。

展覧会のホームページはこちらから
ちひろ美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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