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チューリヒ美術館展 印象派からシュルレアリスムまで

モネ、ホドラー、ムンク、クレー、シャガール―。日本とスイスの国交樹立150年となる今年、スイスの美の殿堂チューリヒ美術館から、近代美術の傑作74点が来日しました。国立新美術館での展示は、ひとりの作家を特集する「巨匠の部屋」と、ポスト印象派、表現主義、キュビスムなど美術の運動や流派をまとめた「時代の部屋」が交互に並ぶユニークな構成。印象派からシュルレアリスムまで、時代を追って総覧できます。
<会期:2014年9月25日(木)~12月15日(月)>

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心ひかれたのは、スイスの象徴主義を代表する画家、ホドラー(1853~1918)。「真実、第二ヴァージョン」(1903)は、真実の象徴である裸婦が中央に。両手を上にあげて正面を見据えています。裸婦の左右には、真実を見ることを恐れ、黒の布で顔を覆った男性が3人ずつ。男性は、崖っぷちに向かっているように見え、裸婦に退けられ奈落に落ちてしまうような。ホドラーは、類似した形態の反復による秩序やリズム感を重視していたとのことで、左右の男性のポーズは反復し、画面は左右対称に構成されています。神秘的な佇まいの作品です。

先月まで、三菱一号館美術館で回顧展が開催されていたヴァロットン(1865~1925)の作品も展示。スイスに生まれ、パリで活躍しました。「トランプで一人遊びをする裸婦」(1912)の裸婦は、回顧展で見た「トルコ風呂」(1907)の裸婦と同じ、独特の量感。寝そべって、クッションの上にトランプを並べています。抑えた色彩の壁と床に対し、トランプが並ぶ赤のクッションが鮮やか。意味ありげなハートのエースが見えます。

精神性を重んじるドイツ表現主義の画家、マックス・ベックマン(1884~1950)。人間を人生という芝居を演じ続ける俳優にたとえていたといいます。「女優たち」(1946)は、楽屋のふたりの女優を描いた作品。ひとりは、冠をかぶって剣を持ち、台本を手にする堂々とした女性。もうひとりは鏡に向かい、白の布で顔を覆っています。どちらもピンクのブーツで、胸は露わ。太く荒々しい黒の輪郭線と、ピンク、赤、緑などの色彩が鮮烈です。どんな人生を象徴しているのでしょうか。

巨匠の名画を独自に解釈した作品を描いたというピカソ(1881~1973)。「大きな裸婦」(1964)は、ゴヤ(1746~1828)の「裸のマハ」(1797~1800)に着想を得たといいます。黒髪の裸婦の肌は、白くなめらか。背景は鮮やかな青と緑で塗られ、爽やかな雰囲気も。

シャガール(1887~1985)の愛にあふれた2つの油彩も印象的です。妻ベラとの婚礼の思い出を描いた「婚礼の光」(1945)は、青が基調。白のウエディングドレスの美しさが浮かび上がります。「パリの上で」(1968)はイエローが基調。花瓶いっぱいの花と、赤い輪の中で寄り添う恋人たちに、妻への思いが感じられます。

モネ(1840~1926)の縦2m、横6mという大作「睡蓮の池、夕暮れ」(1916~22)もあり、見どころ満載。国立新美術館では10月20日まで、オルセー美術館展も開催されています。あとわずかですが、同時鑑賞も贅沢ですね。

展覧会のホームページはこちらから
国立新美術館
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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