顔面遊園地 ナンシー関 消しゴムの鬼

ナンシー関を知っていますか?

コラムニストにして、消しゴム版画家。1984年に消しゴム版画家としてデビューして以来、彫った数は5000点を超えるとか。名刺大の消しゴムに、文化人、芸能人、スポーツ選手等の顔を彫り、当人について“言い得て妙な”一言を添える。雑誌で単行本で、その毒のある笑いに魅了されました。その貴重な生ハンコ800点を、パルコミュージアムで見ることができます。
<会期:2014年11月14日(金)~11月25日(火)>

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展示ケースには、所狭しと生ハンコが並んでいます。ナンシー関は、2002年、39歳で亡くなったため、その数が増えることはもうありません。「オヤジ、涅槃で待つ」の一言と沖雅也。「ケーナと心中」田中健。「不器用」高倉健。「歌は心よ」淡谷のり子。「生涯ムッシュ」かまやつひろし。「UFOのあたりまえ」矢追純一。「紹子の春」江川紹子。

オウム事件の際、テレビで顔を見ない日はなかった江川紹子や、その自死がセンセーショナルに報道された沖雅也など、小さなハンコに時代が集約されています。当然ながら、ハンコの中の秋元康、糸井重里、ビートたけしらも、若いまま時間を止めています。

顔だけでなく、カメラのTVCMの中でジーパンを脱いで水着になる宮崎美子や、映画「同棲時代」に主演した由美かおるの振り返りざまのヌードなど、一世を風靡したシーンも消しゴム版画に。連続ハンコとして、棒高跳びをする人物を、パラパラ漫画のように動きを少しずつずらして彫った作品や、河童やパンダなどの動物もあり、飽きることがありません。

これらは、まず下絵を描いて消しゴムに転写し、カッターで細かく彫られました。消しゴムのカスは、ピンセットで取り除いていたそうです。ナンシー関の自画像版画は、メガネとロングヘア。彼女自身も消しゴムの中で、時間を止めてしまったことが残念でなりません。会期はあとわずかですが、ぜひ。

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展覧会のホームページはこちらから
パルコミュージアム

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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