自然と都市 印象派からエコール・ド・パリまで

風景画というと、印象派の画家たちの光あふれる草原や木々を思い浮かべますが、19世紀に主要なジャンルとなるまでは、歴史画や神話画に比べ、低く位置づけられていたといいます。19世紀後半から20世紀初頭まで、さまざまに描かれてきた風景画を、所蔵作品約70点で紹介する展覧会が、ポーラ美術館で開催されています。
<会期:2015年10月3日(土)~2016年3月13日(日)>

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コロー(1796~1875)の「森のなかの少女」(1865~1870頃)や、モネ(1840~1926)に戸外制作をすすめたというブーダン(1824~1898)の海浜の光景など、自然そのものが描かれた風景画にはじまり、産業の発達と鉄道の敷設を反映し、郊外を訪れる人々の姿や、背景に工場の煙突を描いた風景画などが見られるようになります。都市を離れアルルに住んだゴッホ(1853~1890)や、タヒチに渡ったゴーガン(1848~1903)の理想郷を描いた風景画も。

印象に残るのは、画家のその地への思いが込められたような風景画。故郷のロシアの村の風景を描いたシャガール(1887~1985)「赤い家」(1926)は、いくつかの店が入った赤い家の前で、思い思いにすごす人々が描かれており、あたたかい気持ちになります。デュフィ(1877~1953)「パリ」(1937)は、4面の屏風仕立ての衝立として制作された作品。昼のパリと夜のパリが2面ずつ鮮やかな色彩で描かれており、エッフェル塔、凱旋門、オペラ座などが登場します。それぞれの面にバラの花が描かれ、まるでパリの華やかさそのもの。

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都内の展覧会に出品された作品も多数展示され、ポーラ美術館の充実したコレクションを改めて実感できる展覧会でもあります。秋の休日にぴったりですね。

展覧会のホームページはこちらから
ポーラ美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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