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パリ・リトグラフ工房idemから―現代アーティスト20人の叫びと囁き

ピカソ、シャガール、マティス、ミロ等、名だたるアーティストがリトグラフ作品を制作した、伝説のパリ、ムルロー工房。140年の歴史を持ち、ムルロー家が3代にわたって経営した版画工房は、現オーナー、パトリス・フォレストに引き継がれ、「Idem Paris」として、今もリトグラフを生み出し続けています。idemで制作された20人の現代アーティストの作品が東京ステーションギャラリーで展示されています。
<会期:2015年12月5日(土)~2016年2月7日(日)>

201505 611

会場では、現在のidemでの制作風景をVTRで見ることができます。工場のように広々とした空間に並ぶ、巨大なプレス機。天窓から差し込む自然光。棚に並ぶ、無数の石版。刷られるごとに奏でられる、ガシャン、ガシャンというプレス機の音。

プレス機は、100年以上も前から動き続け、ピカソやシャガールなどの作品を生み出してきたもの。巨匠たちが思考し創造した同じ場所で、同じプレス機で、今を生きるアーティストたちが思考し創造しているという事実。芸術の都といわれたパリの歴史と懐深さを感じます。

展示されているのは、たとえば、鬼才の映画監督であるデヴィッド・リンチ(1946~)のリトグラフ。水玉を思わせる大粒の雪のような雨の中に、帽子をかぶってたたずむうつむき加減の男を描いた「雨の中の男」(2008)。男性が女性の首を絞めているようにしか見えない「抱きしめる」(2009)。後ろから男性に抱きとめられているようにも見える裸の女を描いた「窓際の女」(2010)。1枚1枚が、物語を紡いでいます。

プリュンヌ・ヌーリー(1985~)「テラコッタの娘たち」(2013)は、兵馬俑を思わせる形態で作られた、女子像の写真から制作された作品。中国の一人っ子政策による男女の人口比のアンバランスに着想して作られたそう。

写真から製版されたように思えるJR(1983~)の作品など、従来のリトグラフのイメージにおさまらない現代アートが集結し、歴史的な工房に渦巻く現代アーティストの情熱が感じられる展覧会です。原田マハの小説「ロマンシエ」と連動した展覧会とのことですので、読んでから見ても楽しめるかもしれませんね。

こちらの記事もぜひ
巨匠たちのアートポスターパリ・ムルロー工房から
ムルロ工房と20世紀の巨匠たち

展覧会のホームページはこちらから
東京ステーションギャラリー

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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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