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日本画の教科書 京都編

開館50周年を迎えた山種美術館の記念特別展として、京都画壇を代表する名品が勢ぞろいしています。竹内栖鳳(1864~1942)、上村松園(1875~1949)、福田平八郎(1892~1974)など、「日本画の教科書」というタイトルにふさわしいラインアップ。特に、山種美術館の代名詞でもある竹内栖鳳「班猫」(1924)は、このような機会がないとなかなか目にすることができません。
<会期:2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日)>

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「班猫」は、会場を入ってすぐの場所に展示されています。「動物を描かせてはその臭いまで描く」といわれた栖鳳ですが、描きたい動物がいれば、自宅に持ち込んで写生し続けたといいます。この猫も、沼津の八百屋の店先で一目ぼれし、譲り受けて京都に連れ帰ったとか。何もない背景にただ1匹描かれた猫は、どこか気品ある佇まい。やわらかな毛並みと、ふと振り返ったときの丸みのある独特のポーズ。栖鳳が入れ込んだ気持ちがわかるような気がします。

栖鳳の門下であった土田麦僊(1887~1936)「大原女」(1915)も目を惹く大作。頭に荷をのせて売り歩く京都の大原女。胡粉を盛り上げて花びらを描いた桜の大木と、すがすがしい緑の竹林。土色と緑の中を歩く藍の着物を着た3人の大原女が、のどかでのびやかな雰囲気。

上村松園の美人画も見逃せません。「牡丹雪」(1944)は、画面の大部分がどんよりとした空。降る雪が胡粉で描かれています。うつむき加減で歩く二人の女性の傘は雪で覆われ、その重さが伝わってきます。寒さの中で、女性の美しさが際立ちます。会場では、この作品のみ撮影可能です。

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松園の夏の美人は「新蛍」(1929)。グリーンの簾ごしに、蛍に目をやる女性。少し上げた簾が、女性の立ち姿に沿って垂れ、たおやかな曲線を描いています。

福田平八郎「筍」(1947)は、黒々とした皮に覆われた筍が2本、空に向かって伸びています。その生命力を絵画で表現したかったとは福田の弁。淋しいので添えたという竹の落ち葉は、薄墨の線で描かれ、グラフィカルな魅力にあふれています。

次回展の東京編では、どんな名品に出会えるでしょうか。楽しみですね。

展覧会のホームページはこちらから
山種美術館

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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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心が豊かになるアートを見つけに飛び立つ青い鳥です。

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