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大エルミタージュ美術館展

帝政ロシアの都、サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館は、約310万点の美術品を所蔵し、絵画作品だけでも17000点に及ぶ世界有数の美術館。1764年にエカテリーナ2世が取得した317点の絵画が基礎となっており、当時、鑑賞できるのは親しい人に限られていたとか。「エルミタージュ」が、フランス語で「隠れ家」という意味であることもうなずけますね。

今回、森アーツセンターギャラリーで開催されている展覧会は、特に充実しているといわれる、16~18世紀のルネサンス、バロック、ロココ期に活躍した「オールドマスター」と呼ばれる巨匠たちの作品がテーマとなっています。会場入り口に展示されているエカテリーナ2世の肖像画に迎えられ、西洋絵画の世界を旅してみましょう。
<会期:2017年3月18日(土)~6月18日(日)>

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展示会場は、イタリア、オランダ、スペイン、と国別に構成されています。イタリアは、ティツィアーノ(1488~1576)に代表される、白くなめらかな肌を持つふくよかで気品ある女性像や、ヴィーナスや聖母子など、神話や宗教画が多い印象。

オランダは、市民の肖像画や風景画、静物画など現実の世界をモチーフとした作品が。ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・へーム(1606~1684)「果物と花」(1655)には、みずみずしい果物と花だけでなく、しおれたバラの花や蛇や昆虫なども描かれ、“はかない生”という寓意も感じられるような。

フランドルは、ダーフィット・テニールス(2世)(1610~1690)「厨房」(1646)が印象的。厨房にあふれるさまざまな種類の鳥や魚に、図鑑的な面白さが感じられます。図鑑的といえば、フランス・スネイデルス(1579~1657)「鳥のコンサート」(1630~1640年代)も譜面を広げたふくろうを筆頭に、孔雀、オウム、鷲、コウモリ、白鳥やさまざまな小鳥たちが見事に描きわけられています。静物描写に才能を発揮した画家なのだそうです。

スペインの宗教画は、聖書の話を現実のエピソードとして理解したとのことで、ムリーリョ(1617~1682)「受胎告知」(1660)のマリアは美少女のよう。そしてフランスでは、木々の下に集い語らう男女を描いた、ニコラ・ランクレ(1690~1743)の優雅な雅宴画や、廃墟の画家ユベール・ロベール(1733~1808)の作品が堪能できます。

最後のセクション、ドイツ・イギリスでは、メインビジュアルになっているクラーナハ(1472~1553)「林檎の木の下の聖母子」(1530)をぜひ。細く切れ長の目ととがった顎が特長的なクラーナハの女性像そのもののマリア。そして、クラーナハの描くヴィーナスと同じ透明なベールが、頭と首にかけられていることにも注目です。

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充実の作品群は85点。どんな旅になるでしょうか。

こちらの記事もぜひ
クラーナハ展500年後の誘惑

展覧会のホームページはこちらから
森アーツセンターギャラリー

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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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