ミュシャとラリック

江戸時代に活躍した伊藤若冲と与謝蕪村は、1716年生まれの同い年。そして、19世紀末のパリで活躍したミュシャ(1860~1939)とラリック(1860~1945)は、1860年生まれの同い年です。アール・ヌーヴォーの作家として知られる二人の生涯を紐解く展覧会が、箱根ラリック美術館で開催されています。
<会期:2015年4月25日(土)~12月13日(日)>

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二人の名声が高まるのは、フランスが誇る大女優サラ・ベルナール(1844~1923)に見出されたことがきっかけでした。ミュシャは、サラの演目「ジスモンダ」のポスター(1894)を制作。デザインを気に入ったサラは、ミュシャと6年間の専属契約を結んだといいます。ラリックは、サラの舞台用コサージュを制作。ミュシャがデザインし、ラリックが制作したといわれる、舞台「遠国の姫君」用冠「ユリ」(1895)が展示されていますが、豪華で迫力のある美しさを放ちます。

ミュシャは花形デザイナーとして、ビスケットの箱、ビールのポスター、香水のラベルまで、さまざまな商業用の仕事をこなすようになります。渡米して、アメリカの雑誌「ハースツ・インターナショナル」の表紙画も。一方、ラリックは、ジュエリーからガラス工芸に転身し、香水メーカー「コティ」の香水瓶を手がけます。瓶全体が白蓮をかたどっていたり、栓にスズメバチや小花があしらわれていたり、思わず手にとりたくなるデザインが見事です。

1900年のパリ万博に、ラリックは100点を超える宝飾品を出品。ショーケースのディスプレイに、女性と蝶が合体したブロンズ像を並べて展示し、話題をさらいました。ラリックのブースに群がる人々を描いたヴァロットン(1865~1925)の木版画(1901)も興味深く見ることができます。

ラリックは、シャンデリアや壁面など室内装飾も手がけるようになり、1933年に建てられた朝香宮邸にも据えられています。箱根ラリック美術館だけでなく、東京都庭園美術館でも出会うことができますよ。

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展覧会のホームページはこちらから
箱根ラリック美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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