村上隆の五百羅漢図展

国際的にも評価の高い村上隆(1962~)は、東京藝術大学で日本画において初の博士号を取得しています。であるからか、活動初期より、アニメ・漫画のキャラクターを伝統的な日本絵画と融合させる取り組みを行っていました。村上の「五百羅漢図」は、狩野一信(1816~1863)が100幅もの羅漢図を描いた「五百羅漢図」を、美術史家である辻惟雄(1932~)から紹介され、触発されて描いた作品。全長100メートルにも及ぶ村上の大作を堪能できる展覧会が、森美術館で開催されています。
<会期:2015年10月31日(土)~2016年3月6日(日)>
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「五百羅漢図」は、500の人の苦しみを癒やすともいわれ、東日本大震災後、いち早く支援してくれたカタールへの感謝を込めて、2012年にドーハで発表されました。白虎、青竜、玄武、朱雀の4つから構成されています。

燃える炎を背景に、獏、白虎などの霊獣と羅漢を描いた「白虎」。
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海を背景に、青竜と、伊藤若冲(1716~1800)へのオマージュである白い鯨と象を羅漢とともに描いた「青竜」。
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天空を舞台に、蜃(しん)と霊山を、霊山を守る赤鬼、青鬼とともに描いた「玄武」。
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ラメがきらめく濃いブルーの宇宙に、朱雀と座禅をくむ羅漢や宇宙遊泳をしているかのような羅漢を描いた「朱雀」。
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制作にあたって村上は、全国の美術大学の学生から志望者を募り、24時間シフトを組んで完成させたとか。全部で200人以上ものスタッフが関わったといいます。その迫力を眼前で感じることのできる贅沢といったら…。

会場には、黄金の彫刻作品も展示されており、村上が「達磨」と呼ぶ「宇宙の産声」は、354の目と1200の歯を持つ黄金の巨体。思わず仰ぎ見てしまう、強力な魅力を放ちます。
201505 559

ポップなフラワーや、オタク・カルチャーのイメージとは異なる村上隆を発見できます。

展覧会のホームページはこちらから
森美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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