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ポンペイの壁画展

日伊国交樹立150周年記念ということで、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョといったイタリアの巨匠たちの作品が来日しましたが、なんと、ポンペイ遺跡の壁画までもがやってきました。ポンペイ展というと装身具や日用品などの出土品による考古学的な展示を想像しますが、今回は壁画だけを集め、絵画的価値を紹介する稀有な展示です。森アーツセンターギャラリーで開催されています。
<会期:2016年4月29日(金)~7月3日(日)>

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紀元後79年、ヴェスヴィオ山の噴火により、埋没してしまったイタリアの都市、ポンペイ。そのときの灰がシリカゲル(乾燥剤)のような役割を果たし、壁画が傷むのを防いだというから驚きです。最初の部屋に赤い建築を描いた壁画が展示されていますが、赤色は2000年前に描かれたとは思えない鮮やかさです。

このような建築画は、壁の向こうに広がる空間として、だまし絵のように描かれました。壁画には、高価な色大理石を貼った壁面を安価な材料で再現したものもあります。居住空間を広く、豪華に見せる工夫だったのでしょうか。会場では、「カルミアーノの農園別荘」の1室に描かれた3面の壁画が、部屋そのままに立体展示され、実際に当時の別荘を訪れたかのようです。

ギリシャ文化を身につけていることが教養人の証だったとのことで、ギリシャ神話を題材とした壁画も多数展示されています。別荘の壁を神話画で飾り、教養を誇りながら食事や会話を楽しんでいたのでしょう。

「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」は、発掘者がラファエロの作品になぞらえて称賛したという美しい壁画。皇帝崇拝の場に飾られていたとみなされています。

これらの壁画は、主には色土から作られた顔料で、壁に塗ったしっくいが乾ききらないうちに描かれたとか。鉛のおもりを吊るした糸をピンとはって垂直な線を描き、コンパスや曲尺も使用されたといいます。現在では、壁画の表面だけをはぎとってパネルに貼り付けることも可能になり、保存や研究が進んでいるそうです。

そのスケール感もさることながら、壁画に描かれたナツメヤシ、にんにく、たまねぎ、卵、乾燥イチジク、ぶどう酒などを見ていると、当時の食生活が想像され、古代ローマの人々の暮らしに思いを馳せることのできる展示です。

201601 423

展覧会のホームページはこちらから
森アーツセンターギャラリー

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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