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国立西洋美術館 世界文化遺産へ前進

国際記念物遺跡会議(イコモス)から世界文化遺産登録勧告を受けた国立西洋美術館。日本の国立西洋美術館を含む7ヶ国17件のル・コルビュジエ(1887~1965)の建築作品が対象とされています。国立西洋美術館の世界遺産登録は、これが3度目の挑戦。7月のユネスコ世界遺産委員会で最終審査されますが、認められれば、東京都内でははじめての世界文化遺産となります。

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国立西洋美術館は、フランス政府から日本へ返還された「松方コレクション」が基礎となっています。実業家の松方幸次郎(1865~1950)は、第一次世界大戦の頃から、欧州で数多くの西洋絵画や工芸品を収集し、若い日本の画家たちに本物の西洋美術を見せる美術館をつくりたいと願っていました。

ところが、世界恐慌のあおりを受けて経営危機に陥り、美術品は散逸。パリに残された400点も、第二次世界大戦中にフランス政府の管理下におかれてしまいます。戦後、フランス政府が日本への返還の条件としたのは、専用の美術館をつくり展示すること。そのための美術館として、1959年、国立西洋美術館が誕生しました。

設計にあたったのは、近代建築の巨匠として活躍していた、ル・コルビュジエ。コルビュジエの構想は、巻貝が中心から出発して外に向かっていくように、コレクションの増加に伴い建物も増築していくという「無限成長美術館」だったそう。本館は、常設展の展示スペースになっていますが、確かに、次々に現れる展示空間を回遊するように歩くイメージがあります。

本館正面の入り口部分には、柱で支えられたピロティがあり、風が吹きぬけます。当時は、屋上庭園や、自然光を取り入れて絵画を見せる考え方があったとのことです。現在は作品保護のため、温湿度管理が厳密になり、人工照明となっていますが、なんとも気持ちのよい美術館の構想です。コルビュジエは美術館専門の建築家ではなく、住居のプロフェッショナルでもあり、快適な居住空間の発想がいかされているのかもしれません。

国立西洋美術館では、現在カラヴァッジョ展が開催中ですが、ぜひ、常設展にも足を運び、コルビュジエの設計と思想に触れてみてはいかがでしょうか。

こちらの記事もぜひ
カラヴァッジョ展

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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