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鈴木其一 江戸琳派の旗手

琳派といえば、京都の絵師、尾形光琳(1658~1716)の「燕子花図屏風」を思い浮かべます。金地の大画面に、緑青と群青で表現された燕子花のみが大胆に配置され、強く印象に残ります。琳派のグラフィカルな構図と金箔を使った装飾的なスタイルは、クリムトなど海外の芸術家にも影響を与えたとか。

光琳から100年後、江戸の町の酒井抱一(1761~1828)が光琳に傾倒し、江戸琳派として琳派を再興。さらに抱一の弟子の鈴木其一(1796~1858)が発展させ…と、琳派の系譜は受け継がれていきます。今回、サントリー美術館で開催されているのは、江戸琳派の旗手と題し、鈴木其一の代表作品を国内外から集めた展覧会。燕子花図屏風のオマージュにも感じられる、其一の「朝顔図屏風」をじっくりと鑑賞できるチャンスです。
<会期:2016年9月10日(土)~10月30日(日)>

201601 784

金地の大画面に青の朝顔だけを描いた「朝顔図屏風」。空間に浮遊しているかのような朝顔の連なりは、大胆かつ現代アートのようにモダンで、一瞬で引きこまれます。

会場には、他にも魅力的な作品がいっぱい。金地に、思い思いに遊ぶ7羽の鶴を描いた「群鶴図屏風」。それぞれの鶴の首の曲線の連なりが、これもグラフィカルで魅了されます。「芒野図屏風」は、銀地にススキが墨で描かれ、これだけなら普通ですが、その上に銀泥でたなびく霞を表現したのが特長的。

双幅の掛軸も美しい対比を見せています。「暁桜・夜桜図」は、右には、紫がかった葉を持つ、明けやらぬ早朝の桜。左にはシルエットで描かれた夜桜が。「雨中菜花楓図」は、右には雨の中の菜の花。よく見ると、葉の下で紋白蝶が雨宿りをしています。左には雨で散る楓が描かれ、菜の花の黄色と楓の赤が目をひきます。

本絵の周囲を取り巻く表装に絵画を描いた「描表装」という手法も取り入れられていました。「歳首の図」は本絵に描かれているのは鶯のみ。紅梅、白梅が表装部分に描かれ、だまし絵のようにも感じられます。

さらに「美」は生活の中にも取り入れられていたようで、紅葉と八重桜を背景に、般若の面を描いた「紅葉狩図凧」や、17cm×7cmのミニ掛軸の三幅対「雛掛物」といった作品も。

自由に発想され、遊び心すら感じさせる作品群に、鈴木其一ワールドが体感できます。

展覧会のホームページはこちらから
サントリー美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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心が豊かになるアートを見つけに飛び立つ青い鳥です。

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