スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼

花森安治(1911~1978)が1948年に創刊した雑誌「暮しの手帖」は、公正な記事を掲載するため、一切広告を入れずに発行されたといいます。終戦まもない時代に、工夫とアイディアによる豊かな暮しを提案。リンゴ箱から作った子ども机や、着物の仕立て方「直線裁ち」で作ったワンピースなど、工夫次第で驚くほどモダンに仕上がること、そして、それを大切に使えばよいことを教えてくれました。

電化製品が普及すると、トースターやアイロン、洗濯機などの徹底的な商品テストを敢行。トースターのテストのために、食パンを43088枚焼いたというエピソードがあるほどです。戦争を体感した花森にとって、日々の暮しを美しくすこやかに営むことは何よりも大切であり、そのための情報であれば、全身全霊をかけて伝えていたのでしょう。

「暮しの手帖」の表紙画から、カット、レイアウト、取材、執筆、広告まですべてを手がけた花森の30年の仕事を振り返る展覧会が、世田谷美術館で開催されています。
<会期:2017年2月11日(土)~4月9日(日)>

201701 263

雑誌の顔ともいえる表紙原画も多数展示されています。ヨーロッパを連想させるような家具や調度品を描いた初期の表紙画。簡素化された線と明るい色彩で、身の回りの物をグラフィカルに配置した表紙画。暮しを創造する主役である女性を描いた表紙画。「暮しの手帖」のロゴが配置されると、どれもキリリと引き締まり、味わい深い独特の情感が感じられます。

1937年召集された花森は、満州に渡るも結核にて帰国。1941年、大政翼賛会の宣伝部で国策宣伝に従事します。似つかわしくないように思われますが、「もう二度と、こんな恐ろしい戦争をしない世の中にするためのものを作りたい。」と語るきっかけになったのかもしれません。戦争をしない世の中にするために必要なものは、ひとりひとりが自分の暮しを大切にすることだったのですね。

201701 264
暮しの手帖展を設営する花森安治(1950)

展覧会のホームページはこちらから
世田谷美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

プロフィール

青い鳥

青い鳥
心が豊かになるアートを見つけに飛び立つ青い鳥です。

最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSS
リンク
QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。