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モネ、風景をみる眼―19世紀フランス絵画の革新

「私の眼はしだいに開かれた。自然を理解し、愛することを知ったのだ」
こんな言葉を残したモネ(1840~1926)の風景にそそがれた眼の軌跡をたどる展覧会が、国立西洋美術館で開催されています。国立美術館と企業の私立美術館であるポーラ美術館の共同企画という、めずらしい試みで、国内有数のモネのコレクションを誇る2館ならではの展覧会です。
<会期:2013年12月7日~2014年3月9日>

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本展示に先駆け、ポーラ美術館で開催されていた同名の展覧会では、入ってすぐのスペースに、「舟遊び」(1887)と「バラ色のボート」(1890)が並べて架けられていました。ボートに乗ったふたりの女性という同じ題材の作品を並べて見るのは、はじめての経験でしたので、それぞれの構図の面白さや、人物と風景が一体化した美しさに心ひかれました。

国立西洋美術館では、この2作品を、「睡蓮」の連作と同じスペースで見ることができます。すると不思議なことに、ポーラ美術館で2作品を見たときとは、違った意味合いが見えてきました。モネは、人物よりも「水」が描きたかったのではないかと思えたのです。

1890年代から、モネが自宅の庭に太鼓橋や睡蓮の池を整備し、睡蓮の連作を生んだことはよく知られていますが、次第に、太鼓橋や周辺の木々が描き込まれなくなり、池のみを小宇宙のように描くようになったといいます。空や周囲の木々を映し、光と影がたわむれる水面や、水面から見える水中の水草のゆらぎなど、刻々と姿を変える水の奥行きがひとつの宇宙のように感じられたのでしょう。

その眼で2作品を見ると、「舟遊び」は、空の雲や人物の影を映した水面の表現が主役のようにも見えてきます。「バラ色のボート」は、オールをこぐ際の水の動きや、周囲の緑の反映と奥の水草のゆらぎが渾然一体となって、ダイナミックです。

モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか―セザンヌの言うモネの眼を自分の眼として、モネの見た風景を感じてみませんか。

展覧会のホームページはこちらから
国立西洋美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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心が豊かになるアートを見つけに飛び立つ青い鳥です。

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