開山・栄西禅師800年遠忌 栄西と建仁寺

日本に禅宗を広め、茶の習慣を伝えた「茶祖」として知られる栄西(1141~1215)。建仁寺は、1202年、鎌倉幕府の庇護のもと、栄西禅師を開山として建立された京都最初の禅寺です。俵屋宗達の「風神雷神図屏風」(17世紀)、海北右松(1533~1615)の襖絵など、栄西と建仁寺ゆかりの宝物が東京国立博物館で公開されています。
<会期:2014年3月25日~5月18日>

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会場を入ってすぐのところには、栄西の生誕を祝って、年に1回、建仁寺本坊方丈で行われる「四頭茶会」の空間が再現されています。正面には、栄西像と龍虎図の三幅対が掛けられ、机上には、香炉・花瓶・燭台の三具足が飾られています。壁に沿って畳が敷かれ、中央は板の間。畳に座った4人の正客と各8人の相伴客、計36人のひとりひとりに僧が湯を注ぎ茶をたてて回るのだそう。展覧会のプロローグの空間ですが、まず、心をつかまれます。

この本坊方丈の障壁画は、桃山画壇を代表する画家の一人である海北右松が手がけたもの。琴棋書画図、山水図、竹林七賢図、花鳥図、雲龍図の全てがひとつの展示室に集められ、鑑賞者を取り囲むように展示されています。まるで当時の空間の中にいるかのような気持ちで見ることができますよ。特に、暗黒の雲から姿を現す巨大な龍を描いた「雲龍図」(1599)は大迫力です。他にも、信長の弟で千利休の弟子であった織田有楽斎(1547~1621)の坐像は、狩野山楽(1559~1635)が蓮池を描いた「蓮鷺図襖」(1618頃)の前に展示されているなど、当時を彷彿とさせる工夫が随所に見られるのはうれしい試みです。

また、長谷川等伯(1539~1610)、伊藤若冲(1716~1800)、曽我蕭白(1730~1781)、長沢芦雪(1754~1799)、白隠(1686~1769)などの作品もさりげなく展示されており、懐深い展覧会といえます。会場の最後には、国宝「風神雷神図屏風」。風と雷を神格化した二神の嬉々としたユーモラスな表情に、自然や神とひとつになったようなおおらかな気持ちで展覧会を締めくくることができます。

展覧会のホームページはこちらから
東京国立博物館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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