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熊谷守一美術館29周年展

文化勲章の内定を辞退するなど、名声にとらわれない生き方を貫き、自宅の庭で毎日飽きることなく絵を描き続けた画家、熊谷守一(1880~1977)。庭で出会う植物や鳥、猫や虫などを題材とし、小さないのちの輝きを見つめました。1985年、東京都豊島区の終の棲家の跡地に建てられた熊谷守一美術館で、29周年展が開催されており、まとまった数の油彩作品を見ることができます。
<会期:2014年5月16日~6月22日>

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岐阜県恵那郡に生まれた守一は、父の反対を押し切って、東京美術学校に入学。同期には青木繁(1882~1911)がいたといいます。父の急死による家業の倒産にあいながらも卒業し、樺太漁場調査船に写生係として同行したりもしました。30歳の頃、いったん故郷に戻って材木を川に流す仕事につき、山間の村で自然に親しみます。小さないのちを見つめる眼は、幼少の頃やこの頃に養われたのかもしれません。

その後、ふたたび上京し二科展に出品を続けますが、関東大震災、子どもの病死など悲しみが相次ぎ、絵が認められるようになったのも60歳の頃でした。

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52歳で移り住んだ豊島区の家では、庭で多くの時間を過ごしました。「地面の高さで見る庭は、また別の景色」と話し、腰かけて植物や虫をじっと観察したり、ねそべったりしていたといいます。そんな視点から描かれた守一の植物や生き物は、素直で親しみがあり、独自の味わいに満ちています。年初に山種美術館で開催された「Kawaii日本美術」に、守一の作品が展示されたのもうなずけます。

Kawaii日本美術

観察から生み出されたはっきりとした輪郭線と、均一に塗りつぶした平明な色彩。木板に描かれているのも、素朴な魅力を増しています。そして、展示されているこの画風の多くは、80代、90代で描かれたもの。晩年の守一の心が、庭の生き物のいのちと一体化していたかのようです。

油彩での絶筆となった「アゲ羽蝶」(1976)には、黒アゲハと橙色の花が描かれていますが、咲かせるのが難しい花なのだそう。守一が庭で育てたそれは、毎年見事に花を咲かせたとか。庭で描くだけでなく、庭の草木も愛情を込めて育てていたのですね。

展覧会のホームページはこちらから
熊谷守一美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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