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ウフィツィ美術館展

ルネサンス絵画といえば、ボッティチェリ(1445~1510)の「春(プリマベーラ)」(1477~78)と「ヴィーナスの誕生」(1485~86)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。フィレンツェにあるウフィツィ美術館のボッティチェリの部屋には、この2作品とともに「パラスとケンタウロス」(1480~85)が展示されています。「パラスとケンタウロス」をはじめとするウフィツィ美術館の収蔵作品を中心に、15世紀から16世紀のフィレンツェ美術を紹介する展覧会が、東京都美術館で開催されています。
<会期:2014年10月11日(土)~12月14日(日)>

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イタリア・ルネサンスの中心都市フィレンツェでは15世紀以降、多くの弟子や共同制作者をかかえる工房での、組織的な制作活動が盛んになっていました。修道士でもあったフィリッポ・リッピ(1406頃~1469)工房から育ったのが、ボッティチェリ。15世紀中頃には、古代ギリシャ・ローマ文化が見直されていたフィレンツェで、代表作となる「春」「ヴィーナスの誕生」といった、神話を題材とした絵画を描きます。

展覧会のメインヴィジュアルである「パラスとケンタウロス」にも、理性を象徴するギリシャの女神パラスと、人間の本能を象徴する半人半獣のケンタウロスが描かれています。左手で斧のついた槍を携え、右手でケンタウロスの髪をつかむパラス。ケンタウロスは、痛さに顔をゆがめています。理性で本能をいさめているように見えますが、パラスは面長の優美な表情で遠くをみつめ、何かに陶酔しているようにも見えます。透けるドレスには、組み合わせた指輪が刺繍され、冠や乳房の周りにはオリーブの装飾。理性の女神にしては、官能的な趣も。

一方、ボッティチェリ晩年の「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」(1505頃)は、禁欲的な信仰世界に立ち返り、深く腰をかがめた聖母マリアがイエスを聖ヨハネにあずける様が描かれています。聖母もイエスも目をとじており、沈鬱な雰囲気。平面的で抑制された宗教画へと変化しています。

ボッティチェリ以外の作品も充実。ドメニコ・ギルランダイオ(1449~1494)「聖ヤコブス・聖ステファヌス・聖ペテロ」(1492~94)は、3人の聖人を描いた祭壇画ですが、赤・黄・グリーンで彩られたたっぷりとした衣服の鮮やかさに驚きます。この展覧会のために、修復されたのだそうです。

3人はそれぞれ、巡礼の杖、ペン、鍵を手に持っていますが、ルネサンス絵画は、描かれた登場人物や持ち物、風景などから絵に込められた意味を読み解いていくのだとか。神話やキリスト教の知識を得たうえで鑑賞すれば、楽しみが倍増するのかもしれませんね。

展覧会のホームページはこちらから
東京都美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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