ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

日本テレビが主催の一翼を担う展覧会ですが、日本テレビとルーヴル美術館は、2018年から4年に1度、計5回のルーヴル美術館展開催を決定したとのこと。5回目は2034年(!)というプロジェクトです。本展は、それに先駆けて国立新美術館で開催され、日常生活を題材とした「風俗画」約80点を集めています。
<会期:2015年2月21日(土)~6月1日(月)>

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絵画には、歴史画、肖像画、風景画、静物画、そして風俗画と種類がありますが、風俗画には、髪型や服装、生活習慣など当時の人々の有様や文化が反映され、ヨーロッパの時代性を知るうえでも興味深いですね。

初来日が話題となっている、フェルメール(1632~1675)の「天文学者」(1668)。思っていたより小さな作品で、最前列は歩きながらしか鑑賞できません。髪を肩まで垂らした天文学者が、右手で天球儀に触れています。青の着物のような衣服をまとっていますが、「日本の上着」と呼ばれたもので、当時、流行していたとか。

ティツィアーノ(1488~1576)「鏡の前の女」(1515)には、男性の持った2枚の鏡に姿を映す美しい女性が描かれています。金髪と白い肌、そして女性らしいふくよかな身体。当時の美女の条件を兼ね備えています。2枚の鏡は、女性の前後にあり、合わせ鏡で後ろ姿を見ているかのよう。

貧しい人々を描いた作品もあり、ムリーリョ(1617~1682)「物乞いの少年」(1647~48頃)には、つぎはぎの衣服を着て、蚤をとる少年の姿が。足の裏は泥で汚れ、小エビの殻が散乱した床に座っていますが、汚くはなく、静かな雰囲気。

他にも、天秤で金貨の重さを量る両替商、抜歯屋、占い師、酒を飲む男女、野外に集う貴族、狩猟、そして、室内で身づくろいをする女性など、仕事も階級も違うさまざまな人々の日常を見ることができます。世紀を超えて、ヨーロッパにタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

展覧会のホームページはこちらから
国立新美術館

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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